どうも、カントリーニ住子です。
久々に映画館に行って『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』を観てきました。
ソーシャルディスタンス確保のため、映画館は座席一つ空けて座るようになっていましたが、地方都市の平日の映画館なのでそもそもの絶対数が少ないから普通に空いていました。
私が座った列は、私を含め3人しか座っていませんでした。
2mどころか6mは空いていたかな。みんなマスク着用のまま観ていたので安心でした。

ストーリーオブマイライフ
泣きました!!
めちゃくちゃ良かったです!!
小学生の頃、読書感想文で『若草物語』の感想文をろくに本の内容を読まないで、あとがきをざっくり読んでテキトーに書いたことを悔やみましたw
こんなにいい話だったなんて!
でも、エイミーのライムの話とか、スケート事件とか、メグのシルク生地を買ったけど売った話とか、所々のエピソードはなんとなく覚えていました(*^_^*)
若草物語をきちんと読みたくなりましたー。
※若草物語のストーリーを全く知らない人にとってはここからネタバレガンガン含んで書いていくので注意して下いさい!!
登場人物
・マーチ家の人々
ジョー(次女)/シアーシャ・ローナン
四姉妹の次女。この物語の主人公。短気でカッとなりやすい。ボーイッシュな性格で容姿はこれと言って優れてはいないが、唯一の女らしい部分は美しく豊かな髪。趣味は読書で作家を目指している。
メグ(長女)/エマ・ワトソン
四姉妹の長女。美しくて女性らしい、控えめな性格。まだ家庭が裕福だった頃の事を姉妹の中では唯一覚えているため、美しい衣服や装飾品や社交界の話を見聞きする度辛く思い、虚栄心に悩まされる。
ベス(三女)/エリザ・スカンレン
四姉妹の三女。ピアノが大好きで内気な性格。病弱なので学校には行かず、自宅学習をしている。四姉妹の中では一番友好的で、家族からも好かれている。
エイミー(四女)/フローレンス・ピュー
四姉妹の四女。貴婦人らしく振舞うのが好きで、お金持ちとの結婚を目標としている。たおやかで社交上手な性格。ジョーとはよくケンカをしてしまう。
ママ
四姉妹から尊敬され、慕われる賢母。道徳や愛について自らが慈善活動を行うことによってやさしく教える。
パパ
黒人奴隷解放のため北軍の従軍牧師として出征している。
伯母さん/メリル・ストリープ
お金持ちの伯母。一見偏屈でジョー達を閉口させるが、内心では身内であるマーチ家の人々に愛情を抱いている。
・ローレンス家の人々
ローリー/ティモシー・シャラメ
マーチ家の隣人で、非常に裕福なローレンス家の一人息子。立派な屋敷に住んでいるが、近所づきあいがなく孤独な毎日を送っていた。舞踏会で、手持ち無沙汰にしていたジョーと出会う。その後あけっぴろげなジョーの態度に打ち解け、意気投合して、以後マーチ家の人々と親しく交流する。
老ローレンス
ローリーの祖父。一見気難しそうに思える老人だが、根は非常に優しく親切。彼の亡くなった孫娘の面影をベスに重ね、ベスにピアノをプレゼントする。
・その他
ジョン・ブルック
ローリーの家庭教師。メグに一目ぼれをし、その後結婚する。性格はやさしく、いたってまじめで倹約家。
フレディック
ジョーが文筆修業のためにニューヨークへ行った際に出会う家庭教師をしている男。性格は穏やかで子供好き。若草物語では、フレディックは後に教授となりジョーと結婚する。
ストーリー
南北戦争時代、父が黒人奴隷解放のため北軍の従軍牧師として出征し女ばかりとなりながらも、慎ましく暮らすマーチ家の人々。
ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚だ。また心優しい妹ベスを溺愛するも、彼女が立ち向かうのは病という大きな壁。そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で家族の幸せを追い求めていた。
共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4人。そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していく。小説家になることが全てだったジョーが、幼馴染のローリーのプロポーズを断ることで、孤独の意味を知ったように…
マーチ家とローレンス家の心温まる交流に幸せな気持ちになり、姉妹ケンカのシーンは自分の子供時代を思い出し、ジョーが心折れてどうしようもない孤独を感じるシーンには深く共感し、涙を流しました。他にも号泣不回避シーンが何個もあって…これから劇場でご覧になる方は、ハンカチをお忘れなく!!
衣装もすごく素敵で、舞踏会に出てくる女性達が着ているドレスはどれもマシュマロみたいにフワフワでかわいかったです。
登場人物みんないい人で、まるで朝ドラのような世界観です。
最後はもちろんハッピーエンドです。
ジョーが自分の小説の印税や著作権について、出版社にたくましく交渉するシーンはクスっと笑えるのとともに、頑張っていることがある人にとって「自分も頑張ろう」と前向きな気持ちにさせてくれるはず。
ささったセリフ
※ここからは若草物語のストーリーは知っているけどストーリーオブマイライフはまだ見ていないよ、って人にとってのネタバレも含んで書いていくのでご注意ください。
・結婚は女にとって経済活動
フランスに画家修業をしている時にローリーと再会し、富豪からプロポーズを受けるかどうかの時のエイミーのセリフ。
『家族のために裕福な相手と結婚する』これは現実的なエイミーの正義でもある。
エイミーがジョーとは対極の性格であるという事もよくわかるシーン。
結婚は女にとって経済活動、これは今の時代もそういう部分あるよね。
・でも…どうしようもなく孤独なの
「女の幸せが結婚だけなんておかしい、そんなの絶対間違ってる!でも…どうしようもなく孤独なの」
ローリーのプロポーズを断ってNYに小説家修行をしに行ったけどうまくいかなくて、激愛していた妹を亡くし、打ちひしがれているときに発したジョーのセリフ。
めっちゃ気持ちわかるー。
自分が弱っている時って、優しくしてくれる誰かの懐に飛び込みたくなってしまいますよね。
そういう心境って万国共通なんだろうな。
ジョーがSATCのキャリーと思えてくる
あと、ストーリーオブマイライフを観てて思ったのが、「あれ、これキャリーじゃない?w」とジョーとSATC(セックスアンドザシティ)のキャリーが重なるシーンがチラホラありましたw
・ニューヨークに出てきて物書きしている。
キャリー・ブラッドショーもNYに上京(アメリカなので上京とは言わないけどw)してきてコラムニストして執筆活動に励んでいますよね。
ジョーもNYで家庭教師をしながら小説家を目指して執筆活動に励んでいます。
・イタイことしちゃうジョーがキャリーとリンク
かんしゃくを起こしてフレディに一方的にギャーギャー言っちゃうところが、キャリーのビッグに対してギャーギャー言うところとかぶりましたw
他のシーンでも…
孤独に打ちひしがれたジョーは、例のポストにローリーへの想いを書いた手紙を入れます。
でもローリーは妹のエイミーと結婚。
そのことをママから聞かされ知ったジョー。
や、ヤバイ。ポストに手紙を回収しに行ってビリビリに破って湖に捨てます。
・カメラ目線で語るシーンが完全にSATC
前半にフレディックが、後半にジョーがカメラ目線で語るシーンがあります。
え、これ完全にSATCシーズン1のNY恋愛事情について語るシーンの演出と同じなんですけどwww
・ジョーは元祖ブロガー?
家族の話や身近なことをネタにして物を書くということは、現代のブロガーに通ずるところがあると思います。
ブロガーのようなことを19世紀の女性がすでにやっていたとは!!
時代は変われど、人々の心に響くことって共通しているんだなー、とも思いました。
まとめ
時代を超えて愛されてきた文学史に残る名作『若草物語』を現代人に響くような形で作られている『ストーリー・オブ・マイライフ』。
四姉妹それぞれの心の葛藤にも共感できるし、ストーリーだけではなく衣装も全部素敵で景色も美しかった。
まさに眼福そのもの!!!
たくさんの人に観てほしい作品でしたー(*^_^*)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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