どうも、カントリーニ住子です。
久々にしっくりくる本を読みました。
『自分の中に毒を持て』という本です。

大阪万博の太陽の塔で有名な岡本太郎さんの著書です。
1993年に刊行された本ですが、現代の世の中に向けて書かれた本なのではないか!?
と思いました。
そして岡本太郎んの感覚が現代人。
1911年生まれの人がこういう感覚を持っていたなんて!!
本の内容
『 人間 』としての生き方を岡本流に語っています。
周りの評価を気にしたり、常識に囚われたり、失敗を恐れて何にも挑戦しなかったり。
そういうことがいかにくだらないか。
どんな風に人間として生きてきたのか。
岡本さんの幼少期のエピソードやパリで過ごしていた時のエピソードを交えて書かれています。
正直、岡本太郎さんといえば「芸術は爆発だ!」のチンパンジー顔のおっさん、というイメージしかありませんでした。

しかし、この本を読んですっかり岡本さんイケメンぶりにクラクラしてしまいました。
自分の信念に基づいてきちんと真剣に生きている人はやっぱりカッコいい!
魂がカッコいい!!
エコノミックアニマルに成り下がらないできちんと人間として生きていこう!
と前向きになれる本でした。
共感した言葉
会社は忙しいし、夜帰ってくると疲れてしまうし、そのうち女房を持ち、子供などを持ってしまうと、型通りの家庭生活に入ってしまう。
大体においてここで人生を諦める。
『自分の中に毒を持て』” モノマネ “人間には何も見えない
学校を出て、会社に勤めて、家庭をもって…という人生を否定するつもりはさらさらないけど、周りにこういう人結構いるよね。
会えば会社や家庭の愚痴ばかりなの。
愚痴ばかりの人に限って自分は幸せなんだー!と自分で自分に言い聞かせるように「子供っていいもんだよ」とか勧めてきたりするから鬱陶しい。
何かをはじめても、つづかないんじゃないか、三日坊主に終わってしまうんじゃないか、なんて余計な心配はしなくていい。
『自分の中に毒を持て』” 捨てる主義 “のすすめ
継続力の無い三日坊主の自分を責めたくなったりするけど、いろいろ言い訳を付けて何もしない人より全然マシだし、本気でチャレンジしたのなら3日で終わろうと素晴らしい経験値じゃないか。
とかく妻子があると、社会的なすべてのシステムに順応してしまう。
(中略)
これを女性の側に立っていえば、”ほんとうはこっちの人が好きなんだけど、社会的には偉くなりそうもないし、あの人と結婚すれば、将来の生活が安心だから…”などという結婚は、極端に言うと一種の売春行為である。
そして、そういう安定の上に、ドテッと坐りこんでしまった女は、もはや”女”ではない。
恋愛というものは”無条件”なものである。そこに打算が入ると、やはり身を売っていることになる。空しい。
『自分の中に毒を持て』-ほんとうの相手をつかむ愛しかた愛されかた-
長くなりましたが重要なことなのでなるべくはしょらないで引用しました。
打算的な恋愛や結婚は空しいよね。
経験からも本当にそう思います。
個人財産、利害得失だけにこだわり、またひたすらマイホームの無事安全を願う、現代人のケチくささ。卑しい。小市民根性を見るにつけ、こんな群れの延長である人類の運命などというものは、逆に蹴飛ばしてやりたくなる。
『自分の中に毒を持て 』-いつも興奮と喜びに満ちた自分になる-
そうそう、それそれ!
人類全体の運命もそれと同じようにいつかは消える。
それでよいのだ。無目的にふくらみ、輝いて、最後に爆発する。
平然と人類がこの世から去るとしたら、それがぼくには栄光だと思える。
『自分の中に毒を持て 』-いつも興奮と喜びに満ちた自分になる-
人類もいつかは消滅する。
そして今、人類(特に日本人)の斜陽期に入っていると思う。
前々から思っていたけど、種の保存とか、少子高齢化がやばいから子供をたくさん産もうとか。
今更どうでもいいです。
(子供はかわいいと思うけど、かわいいし好きだからこそ今の時代に産み落としたくないというか。)
ただ、今この世に産み落とされて生きている自分はちゃんと『人間』として前向きに生きようと思う。
まとめ
30年近く前にこんな本が出版されていたとは!!
今何か頑張っていることがある人や新しいことに挑戦しようと思っている人は、この本を読めばモチベーションアップすると思います。
孤独やモヤモヤを感じている人はスッキリするかも!
これからもお守り代わりに ずっとそばに置いておきたい本でした。
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